せっかく大学なのに。

悪いことばかりじゃないと。

関西、いやさ大阪は都構想で大騒ぎ。隣の県民の畦道としては、できそうなこと、よさそうなことは何でもとりあえずやっちゃえばいいんでないかと。
で、大学だって悪いことばかりじゃない。いろいろ考えている人もいるのだという視点でもって、ちょっと書いてみます。

大学評価コンソーシアム。

もしかしたら、大学コンソーシアム、なら聞いたことある人もいるかもね。
畦道はNHKの実践ビジネス英語を聴いてるのですが、この講座のパートナーのヘザー・ハワードさんが、大学在学中に「京都アメリカ大学コンソーシアム」に参加して、京都に留学されたのだそうです。
「コンソーシアム」は、共同もしくは連携。英語で「コン」は、漢字の「共」「複」と同じような意味。なので大学間の垣根を越えていろいろ面白いことできるんじゃない?っていうのが大学コンソーシアム。言い出しっぺは京都大学で、今ではいろんな形で全国の大学に広まっているみたい。
で、「評価」に特化したのが大学評価コンソーシアム。

素晴らしい。

そして。茨城大学の大学戦略・IR室、嶌田敏行さんが作っているのが、大学評価コンソーシアムのサイトです。
畦道は職業柄いろーんなサイトを見てきたけれど、このサイトは素晴らしい。
バランスがいい。見やすくて分かりやすい。左側にメニューがまとまっていて、自分がサイトのどこにいるのか分かる。迷ったりしません。画面の中に情報がきちんと納まるのもいい。ずるずるスクロールしなくていいから、ストレスなく読める。
個人的に畦道はこのサイトに「ITスキル高いで賞」を進呈しちゃいます。

面白い。

ぱっと見の派手さはないけど、字が多いだけで内容なくてつまんない官公庁とかのサイトとは全く違うのです。いろんなところに作成者のスパイスが効いてます。
たとえば、「大学評価コンソーシアム」設立の背景。
大学評価の手法の改善や、評価結果を大学運営に反映させるPDCAサイクルの確立が求められている。(中略)多くの大学では、評価結果が大学経営に活用されておらず、評価が評価で終わっている状況にある、うんぬん、と来て、
個々の大学内での評価業務に留まることなく、大学間の連携・協力を通じて、大学経営の改善・充実に役立つ大学評価(元気が出る大学評価)の実現を目指す必要がある。
ってなってます。なんでしょ、元気が出る大学評価って。誰の元気が出るんだろう。
確かにね、大学って誰が評価してるんだろうな、って思いますよ。文部科学省。政府。要するに東京大学。本来は学生が評価するべきなんだろうけど、それは理想論でしかなくて。
国立大学なんて地方のミニ東大だ、っていう人もいます。そういう面もあるかも。大学経営、なんていきなり言われたって、公務員の寄せ集めの大学事務局に何ができるはずもない。
でも、そこで諦めたら、国立大学は本当にただのミニあるいはミニマム東大になっちゃう。東大の言いなりになって、地方で朽ち果てていくしかない。
・・と、そこまで考えたかどうかは知りませんが、とにかく今のままはよくない。大学の評価を通じて大学が大学として評価されるよう、認知されるよう、大学が協力連携していく、のが大学評価コンソーシアムの狙い、っていうことだと、畦道は理解してます。

うまい。

長くなりがちな資料はPDFにまとまってます。これがまた、うまい。PowerPointらしいんだけど、なんかね、読みふけってしまうよ。
アメリカの大学の評価についての取り組み(研究会・米国・R-BSU/NTC・H25.11.12)とか、IR実践に向けた数量データ分析に関する勉強会とか、評価以外のことでも参考になりそうなことがいっばいつまってますよ。
URLを入れておくので、大学の未来に興味のある方も、全然ない人も、一回覗いてみてくださいな。
http://iir.ibaraki.ac.jp/jcache/index.php