サクラサク。

[派遣]

満開ですね。

今年は桜が早い。新聞も桜の特集。読売新聞3月19日33面。ソメイヨシノ若返り作戦。戦後各地に植えられたソメイヨシノが各地で枯れ始めていて、神戸では青森のリンゴの木の手入れを参考に、古い根や枝を切ったりしているらしい。
古い枝を落として新しい若い枝に栄養が行くようにする。今の日本にも必要だわね、なんて考えつつ。

3月20日

次の日の新聞。若い枝の話。両立支援、現状と課題は。仕事をしながら子育てや介護ができる環境整備が急がれている。ですって。若い枝にぶら下がる子育てと介護。その枝の性別はいつでも女。
記事は17面、ウーマンっていう面。まあ新聞だからしょうがないけど、女性の問題は女性だけで考えなさい、ってことなのねー。婦人面よりはマシなのか。
管理職へ意気込みを。お茶の水大学教授、永瀬伸子氏。いい大学を出た女性でも総合職でなく一般職を志望するんだって。女性が仕事をしながら子育てもできる雛形を考えることが必要、なんだって。
子供は夫婦で育てたほうがいいと思うけどな。保育園の送り迎えとか、お父さんとお母さん代わりばんこでした方がきっと楽しい。子供はそういう両親を見て育つ。お父さんは先生とこういう風に話すんだな、お母さんの方が車の運転上手だな。そうやって子供は両親のことを見て、手本にしたり見習ったり、時には反面教師にしたりするんだよ。お母さんだけが忙しくてしんどい、そんな家庭はきっとギスギスして、暗いんだろうな。
畦道の母親は専業主婦で、父親は公務員で、あんな風に私はならないしなれないなとずっと思ってた。図らずも公務員には五年ほどなっちゃったけどさ。どっちも幼稚だな、ってずっと思ってた。畦道は何不自由なく育てられたけど、家は好きじゃなかった。昭和の雛形そのものの「家庭」ってものにうんざりしてた。
労働時間削減が肝心。小室淑恵氏。入社1、2年目の若手女性社員にとって日本の会社組織や企業文化はおかしいと思うことだらけ。でも時間が経つと忙しさに巻き込まれて疑問を持たなくなってしまう。
うん、そうだね。おかしいと思うのが女性社員だけ、っていうのも当たってる。そして忙しさに呑まれて疑問を持たなくなる、っていうのも分かる。この傲慢な畦道ですら、ほぼ徹夜で仕事したりしたことあるもんな。あれは短期だったけど、短期だからっていいわけじゃない。
企業の幹部は女性活躍の時代っていうのを強く意識している、なんだって。うーん。これは分からないな。
畦道の最初の職場は地方自治体で、大学失敗して仕方なくしばらく行ってやってたんだけど、仕事の帰り道に高校の先生に会って、こっちは覚えてないけど向こうは知ってて、今何してるっていうから公務員ですって答えたら、そうだね君は男女同一賃金の職場でないとね、って言われた。
そんなこと考えたこともなかった。3つ受けた公務員試験の中でそこが一番給料高かったからなんだけど、そういえば研修の時に、仕方ないから男女同数採用してるけど成績順で取ったら7割近く女性になる、って言われたな。
小室氏はさすが資生堂勤務を経ただけに見方が柔らかくて、女性活躍の時代を意識している企業の幹部は実際には女性社員との接点がほとんどなく、具体的に何を求めているか知りたがっている、なんですって。
で、この二人の意見を実現できるような職場って、外資系しかないなって思った。外資系は大抵女性の方が多いし。管理職もいるし。育児休暇とか男性でも取れるし。
特にハケン。外資の方がハケンを雇いなれてるから、下手な内資よりずっと待遇もいい。

そして経営。

同じ日の新聞。古い枝。関西経済。稲盛流経営。京セラを創業した稲盛和夫氏のお話。
最初から京セラかと思ったらそうじゃなかった。碍子メーカーから独立して1959年に創業したのね。うわあ。さすがの畦道も生まれていない。
戦後復興の時代、仕事もあったけど労働状況は悪くて、残業続きでろくに休みも取れない。団体交渉になって「必ず改善するから信じてくれ」って説得したんですって。
この時代はしょうがないけど、今の時代、どうやって労働環境を改善してどうやって仕事の効率を上げていくか、経営者だけが考えたんじゃ回らないと思う。企業のトップは若い女性と接点がないんだしさ。
27日の関西経済では、通信への参入で独占を打破、ってあります。第二電電。あったねえ。DDIポケットPHSってもうなくなるんだよ。MDもそうだね。短かったねえ。
それはね。「すでにあるもの」に手を出したから。京セラが良かったのは、自分たちが作ってきたものの品質を向上させて、生産ラインの効率を上げる方法を考え出したから。自分たちのもので勝負したから。
今はスマホが大流行りだけど、いつか飽きるよ。だって、みんな昔はカラオケばっかりしてたでしょ。ディスコに通い詰めたでしょ。土地買ったでしょ。貯金したでしょ。

Japan。

昨日Yoshikiって人がテレビに出ていて、なんとなく見ていた。畦道は彼らとほぼ同世代。畦道もKISS大好きだったさ。バンドもしてたさ。ピアノも習ってたね。かといって彼のファンじゃない。むしろ嫌い。
でも、どんなことがあっても最後には音楽に帰ってくる、そこから外れないから、みんな彼に憧れるんだろうね。
全ての人に帰るところがあるわけじゃない。歩く道があるわけじゃない。道を切り開けるわけじゃない。だから、彼のことを好きになるんだ。歓声を上げるんだ。アメリカについていくんだ。
だからといって、彼に自分の人生を託してはいけない。彼に寄りかかってはいけない。自分の道は自分で歩かなきゃ。
自分の人生に責任持たなきゃ。
たとえハケンでも。