履き倒れですって。

今週のお題「わたしの一足」

わたしの「ひとあし」かと思いました。

大阪は食い倒れでんねん。京都は着倒れどすえ。神戸は履き倒れとー。
服を買うより靴を買う方が時めくなあ。ぱっと見で気に入った靴が足にぴったりだった時の嬉しさよ。畦道は父親に似て足が小さいので、大抵の靴がすぽんと足に馴染みます。
ちょっとくらい大きくたって大丈夫。最近はいろんなグッズがあるの。踵に貼るゼリーみたいのとか、アンクレットにゴムがついててこっそり靴を引っ張りあげるのとか。
それでもだめなら、百円ショップで帽子をとめるクリップを買ってきて、半分に切って縫い付けるのさ。そう、最初からこういう靴だったのよ。畦道ブランドさ。

気に入ったら。

神戸で働いて自宅通勤で給料全部自分の小遣いという若かりし頃の畦道は、月に一度は髪を切り、季節が変わるたびに靴買ってました。
でも、大事に履いてた。一瞬で気に入った靴は分解するまで履きます。踵は打ち直してもらうし、中敷なんかも貼り直してもらう。
昭和の頃に神戸で働いていた人は覚えているかな。三ノ宮駅の西口と東口のあいだ、高架下に必ずいて、靴を直してくれたおじさん。
靴を直してもらう間、スリッパを履いてパイプ椅子に腰掛けて待つ。綺麗な神戸のOLが、素足でパイプ椅子に腰掛けて靴を直してもらうのを待っている。行き交う車が起こす風で女性のスカートがひらめく。おじさんは無口で、でも手早く格安に丁寧に、大事な靴を直してくれる。
とっても神戸らしい、昭和らしい風景でした。

女は足元。

男子の諸君。彼女に「一緒に靴を買いに行こうよ」と言われたら、ほぼ間違いない、あなたは彼女の本命。男の前で靴を脱ぐなんてあなた、それはもうあれと同じです。
と同時に、センスも試されています。女子の靴を上手に選べる男子なんてあなた、それはもう。
女子の皆さん。踵の低過ぎる靴ってね、可愛いけど後側がすぐに擦れちゃうのよ。前から見たら決まってるけど後ろから見たらぼろぼろってことになるので、ちょっと踵のあるのを選びましょうね。