それも人並み、ってことかな。

普通のマスコミ。

安全保障絡みかしら、今年の夏はテレビがやたらめったら戦争特集。
これはね、マスコミのアリバイ作り。あの法案が成立した年、僕達はあんなに戦争は嫌だって言ってたじゃないですかー。あんなに戦争に反対してたじゃないですかー。
なのにこんなんなっちゃったじゃないですかー。僕達のせいじゃないですよー。みんな政治が悪いんですよー。
第二次大戦時に戦争をあおったのは新聞などのマスコミだ、っていう人がいる。そりゃまあそうでしょう、戦時中にマスコミが戦争反対を訴えている国なら最初から戦争になるわけないもんね。

似てるかどうかは知らない。

今の日本の状況は第二次大戦前夜と似ている、っていう人もいる。畦道は東京オリンピックの年に生まれたので、そういう考えが正しいかどうかは分からないし、似ているっていうのが正しいとしても、それがすぐに戦争に繋がるとは限らない。むしろ、全く異なる状況下で思い掛けなく戦争に巻き込まれてしまうほうが対処に時間がかかるんじゃないのかな。
それにね、2011年の地震の時に、みんな身に染みたでしょ。どんなに技術があっても、どんなに設備が整っていても、政治家に決断力がなかったらどんどん事態は悪化するんだよ、っていうこと。
だから、どんな法律ができたとしても、それに照らして的確で迅速な判断ができる指導者がいなければおんなじことよ、ってことね。

何故若者が反対するのか。

若者、特に若い男が戦争に反対するのは何故か。それはワリを食うのは自分達だから。
既得権益にしがみついてる年寄りにとって若い男は邪魔者。金も若い女も自分のものにしておきたいから、若い男には仕事も金もやらない。結婚もさせない。会社を辞めさせられたくないなら死ぬまで働け、それが嫌なら首だ。
年寄りは戦わない。自分は傷ひとつ追わない。若い人たちは可哀想に、って泣いて見せたりもする。けれど、決して本気では戦わない。
だって、若い男は消耗品だもの。数が増えたら厄介なだけだもの。時々減ってくれた方がこっちに若い女が回ってきて助かるもの。老後の介護してもらうのは若い女の子の方がいいもの。年金貰って病院に行って、いらない薬捨てて、それが老後の楽しみ。だって今まで苦労したんだもの。
だから、若い男にとってすでに今の日本は戦場なのであって。

敵は日本人。

畦道が人生で最初に第二次大戦を意識した時。9才だった。次に起こったら自分にも責任があるな、って思った。
でも、もう思わないことにする。
次に起こったら、それは前の戦争を早く終わらせることのできなかった奴らのせいだ。
どうやって戦ったらいいかも知らない癖に、学生や子供や女の人を戦火に晒してのうのうと生き延びた奴らのせいだ。
何にも考えてない癖に、まともに覚えてもいない癖に、みんなが言うから「戦争を二度と起こしてはいけません」って被害者面する奴らのせいだ。
そんなこと考えるの怖いからー、って笑ってる奴らのせいだ。
そこらじゅうにごろごろいる、「普通」のやつらのせいだ。