せっかく産んでくれるのに。

産みにくい社会。

妊娠出産による職業差別原則違法、なんだそうですよ。あくまで原則ね。女性の働く場を増やそうと政府が言ってるのに、女の人を職場から追い出そうとする企業はまだまだあってね。
そんな会社、後足で砂かけて辞めてやれえ。そしてもっといい条件でハケンして、どーんと赤ちゃん産んで育てよう。
せっかく産んでくれるのに、生まれてくる子供も一緒に育てようくらいの度量もないなんて、そんな会社は潰れてしまえ。

度量のある会社もある。

去年の始め頃までいた会社。若い女の人は結婚して妊娠して産休取るのが普通、って感じだったなあ。
なんかね、若い綺麗な女の子が増えて、嬉しくてしょうがないみたいだった。「お腹あんまり目立たないねえ」と言う部長に、「そうですかあ?」と、ぽーんとお腹を叩く女性社員。エレベーターで「僕は男やから分からへんけど、お腹に子供がおるってどういう感じかなあ」という質問に、「一回妊娠してみます?」
全然嫌らしくないのね。その前の年に業界で一位になったから嬉しいってのもあったんだろうけど、親戚の集まりみたいな雰囲気。
製造業だからざっくばらんなんだろうね。お腹の大きな女の人がいると、職場って和やかになるんだね。妊娠してる女の人って綺麗だし。

個人的には。

畦道は実はそういう家庭的な職場が苦手で、というか嫌いで、木で鼻を括ってます系のクールな職場がいいんだけど、あの会社はいい雰囲気だったと思う。
そういや今の職場にも、赤ちゃんが産まれたよ、って連れてくる人がいた。最近のベビーカーって格好いいね。赤ちゃんすうすう眠ってたよ。
大企業だから、公務員だからでしょ、っていうのは簡単。でも、小さくて人数が少ない会社こそ、社員大事にしないと。結婚しても妊娠してもいてくれる女性は大事にしなきゃ。

切り替え。

女の人の仕事ができる人は切り替えが早い。時間の使い方が上手。だらだらしないのよ。
無駄な残業もしないし、人の悪口言ってる暇もないというか、最初から言わないわね。姑さんのあしらいも上手い。上司なんて赤ちゃんの話でイチコロよ。
そういう女の人が多い会社には、ちゃんと働く女の人がやってくる。それを目当てに若い男もやってくる。別に社内恋愛なんてせんでもいいけど、結婚するのって素敵だなあって、先輩を見て思うようになる。こういう会社を大きくしたいなあ、って社員が思う。
そして会社は、社会的にも成長していく。
いっそのこと、能力のある妊婦さんばっかり雇う会社、作っちゃえばいいのに。