品質と呼べるまでには。

どこでもそうなのねー。

引き継ぎ終わって日が暮れて。やっと自分のペースになってきたらせっかく仲良くなったハケンの人が辞めちゃうの。んで、その次に来た人とエレベーターの前で一緒になったのでランチしました。
ハケン同士の会話には、前にはどんな仕事してましたかが含まれることが多い(畦道調べ)なんだけど、その人は機械製造の会社で貿易してて。実はその会社、畦道の家の近所にあってちょっと狙ってたんだけど、けっこう駄目駄目なんだって。
業績はいいらしい。けど、英語できるだけでなーんもできない社員と働いてて、しんどかったらしい。でも頑張って一年働いたんだって。
畦道も、会社の業績はすごいけど仕事できない社員がいっぱいいて困ったことがあったなあ。畦道は半年で辞めちゃったけどさ。

完璧はない。

すべての社員が仕事をちゃんと把握してて、ハケンに上手に仕事を割り振ってて、無駄なく効率良く仕事が回って、なんていう会社は、ない。
社員の7割くらいが仕事できて、運良くその人と働けるとハケンの能力が発揮できる、っていう会社は時々あるな。んで、そういう会社は食品や薬品に多い気がする。
食べ物や薬、人の体に入るものは品質が絶対視されるから、食品、薬品って「品」がつくの。
品がないものは駄目。商品にならない。そういう会社の人はプライトが高いし、自社の製品を愛している。自分が作ったものが人の健康を維持しているんだっていう自負がある。
ハケンを雇えるような、特に畦道みたいな事務の癖に妙に時給の高いハケンを雇えるような会社はもともと業績がいいし、本社だったりすることも多いからだろうけど、食品や薬品で働いている人は楽しそうだな。何を作ってるかはっきり分かるし、買ってくれているお客さんの顔が見えるしな。成果が見えやすい。
機械も使っている人の顔が見えるはずなんだけど、どうかな。畦道は自動車では働いたことないし。トヨタの工場をテレビで見たけど楽しそうだったな。かっこ良かったな。

作品かもね。

畦道は自分のしたことを「作品」とかいう生っぽい自負がとっても苦手なのだけれど、たとえ工業製品でも、強い責任感でもって作られた製品は作品でいいと思う。
そういう作品を商品として扱っている会社は、まあまあいいな。仕事したい人がまあまあいるな。
ちゃんと働きたいな、でもどんな会社がいいかな、っていうハケンの皆さんは、まず食品とか薬品の会社から始めてみては。歴史のある業績が安定した企業が狙い目ですよ。
これからは3年経ったら職場を移るか部署を変わらなきゃいけなくなるそうなので、その時にそこに残るかどうか考えましょうね。