全国学力テストなるもの。

国語はやっぱり。

国学力テスト。国語も解いてみました。
畦道は国語は苦手ではありません。小さい頃から本は読んでいたので、文章読んだり書いたりするのは得意でした。
でも、嫌いでした。英語の次に嫌いだった。
だって、おためごかしなんだもの。そして、畦道が中学生だった大昔、70年代から四十年以上経っても、まだそうなのね。いや、むしろもっと巧妙になってるかも。
例えば中学国語B。資料を選んで百ニ十字以内で書くこと。正解例はこうです。
二〇二〇年の日本は、オリンピック・パラリンピックの影響で様々なスポーツに注目が集まるだろう。今後増えていく高齢者もスポーツに関心を持つと思われる。そのような社会に、私は、スポーツ関連のボランティアをすることで積極的に関わっていきたい。
えええーーー。

正解ありき。

参考にする資料は3つ。ひとつはDiscoverTomorrow。オリンピック組織委員会の文章なんだって。インフラとかイノベーションとかインスピレーションとか、未消化の日本語英語が並んでいますことよ。
ふたつめは総務省のウェブページからのグラフ。ホームページ、って書かなかっただけでも誉めてやらなきゃいけないのかね。日本の人口推移を表したグラフです。複合グラフを作れたのがよっぽど嬉しかったのね、中学国語Aでも使われています。
みっつめは雑誌からの記事。生活を支援するロボットの開発。パトロールしたりリハビリしたりレスキューしたり。ああ、なんでみんなカタカナなんだろう。
設問は、これらの資料を読んだ上で、二〇二〇年の日本は、どのような社会になっていて、そのような社会にどのように関わっていきたいと思いますか。あなたの考えを条件に従って書きなさい。
あなたの考えを「次の条件に従って」書きなさい。
こういうやり方が嫌いで、だから畦道は国語が大嫌いだった。
あなたの意見を、あなたの考えを述べなさい、って言いながら、条件をつける。こういうふうに答えなさい、こういうふうに考えなさい、でないと点をあげませんよ。
参考にする資料から読み取れるのは、能書きばっかりの薄っぺらい未来。年寄りばっかりの薄暗い未来。ロボットだらけの薄寒い未来。
僕は私は、そんな世界で生きていきたくないです。
でも、ちょっとでもそんなことを書こうもんなら点はもらえません。優等生にはなれません。
正しい僕は私は、文句ばっかり言ってるお年寄りの面倒を喜んでみます。もちろんボランティアでもいいです。だって、立派な仕事なんですもの。お金なんていただきません。仕事があるだけありがたいです。黙って何も考えないで働きます。だから正社員にして下さい。

答えは。

まあね。暗い未来ばっかりじゃないですよ。人口が減ったら即国力が衰える、なんていう発想がもう古いです。
ボランティアは年寄りにさせましょう。だって、今の年寄りって元気だもの。自分の面倒は自分で見てから文句言え。足腰が立つうちは働け。
そして、学生にポランティアさせてはいけません。あれは児童労働です。学徒動員です。学生は勉強しろ。
年寄りは楽しくボランティアして、明るく笑っていましょう。学生はちゃんと勉強して、友達作って笑っていましょう。

追記。中途半端なカタカナ英語は、英語力にも国語力にも、悪影響しかおよぼしません。さっさとやめれ。